ファシリテーターとは
【ファシリテーターの役割】
第3者に対して写真セラピーのプログラムを企画、運営、管理、調整、実施する役割を「ファシリテーター」と呼びます。
日本写真療法家協会が提唱する写真セラピーは、対象者が自ら癒され元気になってゆくセルフヒールのプロセスであり、それを手助けし、その人に適切な写真表現の方法や、安全、安心な自己表現の場を提供するのがファシリテーターです。
写真セラピーにおいては、ファシリテーターが人の心の自己治癒力や自己回復力を促す役割を果たします。それは、心理療法におけるセラピストやカウンセリングにおけるカウンセラーの役割と同じく<安全、安心な自己表現の場を提供し>、<相手の思いを出来る限り正確に、かつ共感的に聴く努力をし>、<表出された思いをありのままに受けとめ>、<あなたを理解しようと努力していますよ、共感的に聴いていますよ、という内容の言語、非言語的なメッセージを相手伝えること>を基本としています。つまり、ファシリテーターの存在なしに、写真セラピーのワークショップは成立しません。そして、それら技術をファシリテーター養成講座やシニアファシリテーター養成講座で学びます。
なお、「適用と注意点」のページでも紹介しているとおり、現実に直結しているリアルな写真というイメージを扱う写真療法(写真セラピー)では、安易な写真の取り扱いは人の心を傷つけるばかりか、時としてワークショップ参加者とファシリテーター双方に非常に深い無意識の情動の表出を促すため、ファシリテーターは、写真療法(写真セラピー)の効果と同時にその危うさや対処法をよく理解したうえで、慎重にワークショップを実施することが必要です。
著・酒井貴子(2012年)
1部改訂 (2019年)
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